鏡の感情


私達は何もかもが正反対で、まるで鏡のよう。
私の劣っている部分はアナタの優れている部分。
アナタの劣っている部分は私の優れている部分。


多分、どっちもどっち、なんだよ。
それなのに。


私を見つめる瞳は、優越感を隠そうともしない。
その裏にあるのは、アナタの気づいていない感情。
見逃してなんてあげない。笑顔で教えてあげる。

「アナタは何に怯えているの?」
優越感は劣等感の裏返し。
愚かな自分を認めたくないからって
私を隠れ蓑にしないで。

「怖いの?」
自分も見下されてるんじゃないかって。
自分がそうだから他者もそうだなんて
疑心暗鬼に駆られているの?

「大丈夫だよ」
世の中すべてがアナタのような人じゃないから。
誰かと比べないと生きていけないのは
アナタのような弱い人だけ。

どうして分かるのかって?
アナタの瞳に映る双眼がひたすらに隠している感情。
それが分かれば、自ずと答えが見えるはず。


私達は鏡。
見えている部分はまるで正反対なのに
隠れている部分はまるで同じなの。



07/11/02

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