太陽のような花、向日葵。 向日葵に似たちっぽけな花。それが僕。 僕は、いつだって向日葵になりたかった。 あの大きな花はいつだって人気者だし、踏まれることもない。 そんなある日、僕の元にネズミさんがやって来た。 「向日葵は大きすぎて見えないから、君がいてよかったよ。 ありがとう、小さな小さな太陽さん。」 僕は、風に揺られながら笑っていた。 こんな小さな僕でも、誰かの役に立てるんなんて。 こんな小さな僕でも、誰かの笑顔を作れるなんて。 もう、僕は向日葵になりたいなんて言わない。 07/03/29 戻る |