頭をなでてくれるやさしい手が どれだけの血にまみれてきたか この世界へと導いてくれた足が どれだけの屍を踏みつけてきたか なんにもなんにも知らないふりをして 無垢な少女のように笑っていよう それは あなたを私の世界に縛り付けるだけの 幼いわがままに過ぎないのだけれど あなたとの幸せを手放したくなんてないから どうか私にだけは幸せになってほしい と 臆病なあの人は願うだろうけれど どれだけきれいな世界だって あなたがいなければ意味がないの だから 汚れたものは全部箱にとじこめて きれいなものしか見えないふりを続けよう 15/10/11 little boxと対。 戻る |