この涙は誰のために。
あの残酷な夢を見た日から、
君とは夢の中でさえ会うことができない。
「きっと、虚構の君にすら会う資格はないから」
そうやって自分を責めて、
君を失った悲しみから逃げていた。
だから会えない。そう思った。
だけど。
だけど、本当は。
私にとって、君は大きな存在なんかじゃないのかも。
「大切な君を失った私」に酔っているだけで、
悲しんでなんていないのかもしれない。
そんなことを思っていても、
君のことを考えると涙が止まらない。
この涙は、誰のために流れているんだろう。
07/12/21
戻る