大嫌いな貴方へ


はじめはね、貴方が笑っていれば
それだけで私は幸せだったの。
本当に本当……だよ?
ただ、それだけだったのに――

貴方に笑顔が戻ったのはいつだったっけ。
あの時、私は確かに喜んでいたのに。
今は、もう――

ねえ、
私が居ないと生きていけないって
貴方はいつも言っていたよね。
なんで貴方はまだ生きているの?
なんで私以外の人に笑顔を見せるの?
嘘つき……嘘つき嘘つき嘘つき!!

もう、貴方なんて大っ嫌い。
顔も見たくない位に。
だから……ね、

当分の間、天国(こっち)に来ないでね。



新聞社主催の企画に応募して、佳作を頂きました。
小説用のネタだったので、小説版も書きたいです。
04/10/07


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