サイゴのワガママ


私は貴方をおいてゆきます。
愛してるからこそ、連れて行けないんです。
分かってなんて言わないから、
ひとつだけ、私のワガママを聞いてください。

辛いのなら、どうか私のことなんて忘れてください。
その方がきっと、貴方にとって幸せだから。
そして、貴方の幸せは私の幸せでもあるんです。

綺麗事だと笑われるかもしれません。
自己満足だと呆れられるかもしれません。
だけど、単なるワガママなんです。
『幸せそうな貴方が見たい』
ただ、それだけの。

でも、
ほんとうにたまにでいいんです。
心の隅っこで、私のことを思い出してください。
忘れられるのは、やっぱり寂しいから。
過ぎ去った過去の思い出として、
私の存在を貴方の心に住まわせてください。

サイゴの、ワガママです。



07/03/23

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