笑顔でサヨナラ


長い間暖め続けた 貴方への恋心は
ものの見事に砕け散った
震える体を 見せたくはなくて
貴方に背を向け 走り出した

何も言わず そばにいてくれた
ともだちのてのひら とても温かくて
赤くなった目で 濡れた頬で
ぎこちないけれど 笑ってみせた

今日が晴れていて良かった
涙はすぐに乾くから
学校から伸びる坂道(みち)
歩く貴方を自転車で追い越す
その時まで涙よ止まれ
そして 笑顔でサヨナラ


いつの日だったか当たって砕けた
ツギハギだらけの恋心
お世辞にも綺麗と 言えないけど
貴方が遠くに行ってしまう前に
これが最後と 想いを告げる

長い沈黙 ちょっと気まずい
見たことのない 真面目な横顔
真剣に考えてくれてるんだね
それだけで とてもとても嬉しいよ

今日が雨降りで良かった
涙は雨に溶けるから
泣き顔は見せなたくない
こんな強がりなところが
可愛くないってくらい 分かっているよ
だけど 笑顔でサヨナラ


後ろは振り返らない
貴方に涙を見せたくないから
どうか貴方の中の私が
いつでも笑っていますように……


貴方のこと好きで良かった
片道切符の想いで
たくさん悩んで泣いたけど
貰った幸せ抱きしめて
溢れ出しそうな涙 ぎゅっと抑えて
今は 笑顔でサヨナラ

いつかまた会える日は
きっと 「ともだち」の笑顔で



元ネタ→若かりしころの実話。としか書きようがない。
07/03/17


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