うたうたいのつむぎうた


何かが体を通りぬける
私の中に何かを残して

それを、私は瞬時に「理解」する
言葉はいらない
ただ、体全てで、魂を通して感じる
まるで、一瞬の白昼夢

そう、これは夢
夢は次の瞬間から風化する
私は体中から夢のカケラをこぼしながら
その残骸を少しでも残そうと文字にする

そうして出来上がったものは
私が「見た」ものの十分の一すら表せていない
穴だらけの布のようだった

だけど、その穴ですら私の世界を構成する大切な一要素
夢からも現実からも、少しだけずれた新しい世界

その布を羽織って
私は今日も夢を紡ぐ



元ネタ→自分が詩を書くときの方法。
11/05/22


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