014 虚しさ


優しく優しく 音も無く降り積もる
その真っ白なものは 全てを覆い隠してくれると思ったんだ
だけど それは僕の体に触れるやいなや消えてしまって



いちめんの しろ
ぽつんと ぼく



見渡すかぎりの白は目に痛いだけで
ちっとも優しくなんかなかった

残ったのは
虚しさと 真っ直ぐに続く靴の跡



07/01/03

戻る