091 証


刹那に咲いた灼熱の花
闇だけが支配する世界に響く
天を揺るがす大きな音(わすれもの)

『もう消えてしまったけれど
たった一瞬の輝きだったけれど
それでも 確かにそこにいた』

そんな証を残そうとしているみたいで
再び訪れた静寂は 酷く痛かった


光が昇り またひとつ花が散る



08/08/09

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